協会のこと

【はじめに】
 本年も皆様のご協力により、すでに10回の行事(講演会2回、コンサート2回、日帰り旅行、会員例会5回)を無事終えることができ、あとは本日(12月12日)の総会・忘年会を残すのみとなりました。ここに1年を振り返り、併せて2016年度の運営方針について説明いたします。

【2015年度の回顧】
Ⅰ 事業報告等
1. 会員による通常例会:5回開催(単独発表4回、小発表1回) 発表者6名
  2月8日 とっておきのCDこれ1枚 石川速雄、安井光恵両会員
  3月22日 モーツァルトの何を聴くか? 松本三徳会員
  6月28日 純正律と平均律、my favarite musics 中川 澄会員
 10月18日 多田武彦「男声合唱組曲」草野心平の詩からを巡ってその他の作品稲吉康和会員
 11月15日 クラシック音楽を取り巻く状況、モーツァルトの音楽に救われた子供たち 赤井俊郎会員

2. 外部講師による講演例会:5月31日(日) ウィンク愛知9階 
 講師:新国立劇場 制作部 オペラ 演目・広報担当 桑原 貴氏
 演題:オペラにおけるリハーサル進行と広報戦略の現実~オペラを愛する担当者の独善的レクチャー~
 一般聴講者も含め65名の参加でオペラハウスの制作現場の事情・業務を熱く語っていただきました。新国立劇場の演目や出演者の選定方法、オーケストラや合唱団のこと、出演者の準備期間から本番までの4ヶ月の完全拘束のこと、広報の裏側など内容は多岐にわたり、まだまだ話したりない聴き足りないほどの充実した講演でした。

3. 日帰りバス旅行:4月25日(土) 行先:舞鶴方面
 例年のように親睦旅行は、35名の参加で日帰りバス旅行を実施いたしました。名神・北陸自動車道経由で、昨年7月に開通した舞鶴若狭自動車道を伊吹PA、三方五湖PAで休憩を取りながら舞鶴西ICを出て、道の駅「舞鶴とれとれセンター」で買い物をした後、「卑弥呼」にて日本海の魚を満喫する昼食で懇親を深めました。 次に赤煉瓦パークの一画にある引揚記念館を見学。館内ではボランテイアガイドさんの丁寧な説明に戦後の歴史を心に刻み、そのあとは小型船で自衛官も停泊する舞鶴港内巡りを楽しみ、無事定刻に帰名いたしました。

4. 都築顧問の講演と納涼パーティー:7月26日(日) カトリック布池教会内聖ヨゼフ館
  演題:モーツァルトのオペラは何人?
 ロマン派などのオペラのヒロインが類型化されているのに対し、モーツァルトのオペラに登場する女性が(1本のオペラの中でさえ)いかに多様か、そして、モーツァルトの女性観がいかに歴史を先取りしているかを、「ドン・ジョヴァンニ」などの映像も使用して、楽しくも興味尽きない講演でした。

5. 主催コンサート:2回開催(会場 ザ・コンサートホール)
 ① 第100回 3月2日(月) ヘルマン・メニングハウス ヴィオラ・ソロ・リサイタル
  記念すべき第100回に、ヴィオラ界のトップに位置するメニングハウス氏を迎えることができすべてのプログラムを無伴奏で弾き通していただきました。特注という一回り大きな楽器から醸し出されるヴィオラならではの深々として美しい音により会場は温かい雰囲気に満たされました。バッハの無伴奏(チェロ組曲と、ヴァイオリン組曲からの編曲)はじめビーバーやヴュータンの珍しい曲に加え、アンコールでは自ら編曲した「ドン・ジョヴァンニ」の旋律がちりばめられたフンメルの作品を演奏して、コンサートを締めくくりました。
② 第101回 9月14日(月)  中井亮一 テノール・リサイタル (ピアノ:重左恵里)
  「テノール歌手・中井亮一が贈る テノールもモーツァルトがお好き??」と題して、ミラノスカラ座はじめイタリア各地で鍛えた魅力的な中井亮一氏の歌声が会場いっぱいに響き渡り、気品のあるその美声を惜しげもなく贅沢に16曲・2時間半にわたり聴かせていただきました。このコンサートのために中井氏自らが企画、選曲し、しかも中井氏自らの翻訳による対訳字幕の投影も行って、歌詞の意味も伝わるよう配慮され、モーツァルト初期のオペラ「羊飼いの王様」から晩年の傑作「魔笛」までに加え、同時代のロッシーニなどのアリアと贅沢なコンサートとなりました。曲の合間の軽妙なトークは経験と知識に裏打ちされた音楽ファンの琴線に触れるもので、アリアの性格を見事に弾き分けた鮮やかな重左恵里氏のピアノ演奏にも支えられ、名古屋モーツァルト協会主催コンサートとしても演奏のレベルの高さと充実したプログラムによる画期的なコンサートとなりました。
 本年の1回平均有料入場者数167名と前年よりも4名増えましたが、その中で会員は44名(前 年比7名減) と減少し、学生及び招待者を含む総入場者も213名(前年比25名減)、となりました。一般の有料入場者が増えたにもかかわらず、会員の参加が減少した点が、コンサート参加者の評判が良かっただけに、残念であり、次年度への課題となりました。

6. 会報「名古屋モーツァルト通信」:計画通り年4回(3,6,9,12月)発行

7. 会員数の推移
在籍人数 男性 女性 合計 備考
2014年12月 82 36 118
2015年入会 0 2 2
2015年退会 2 3 5 病気・高齢化など
2015年12月 80 35 115


Ⅱ 総括
 会長職について早や2年がたちましたが、我が国の高齢化、人口減少の傾向は当会の状況にもその影響はまぬかれず、会員数は本年も高齢化による退会者増が入会者数を上回り、前年比3名減という昨年度と同じく会員減少に歯止めがかけられませんでした。幹事会でもこの問題について1年を通じて議論をしてきましたが抜本的解決策を見出すことができないまま、思いつく限りの努力を重ねております。例えば、主催コンサート会場ロビーには入会案内のコーナーを設けて、一般来場者(こちらは増えております)への会の案内も始めました。会員の皆様の積極的な入会希望者のご紹介、勧誘のご協力をお願いいたします。
 一方、5月の講演会、2回の主催コンサート、日帰り旅行等昨年と同じように好評をいただいたことは、ひとえに会員はじめ担当幹事と講演者・演奏家の皆様のご協力のおかげと改めて感謝・御礼申し上げます。
 11月例会の赤井会員の発表から知ったようにクラシック音楽人口の減少と、現在の教育現場でクラシック音楽がほとんど扱われなくなった状態に驚き、我々名古屋モーツァルト協会の活動が益々貴重なものと思えるようになりました。それゆえにモーツァルト愛好家、クラシック愛好家の仲間の輪を拡げてクラシック音楽文化の浸透を図っていくことは私ども名古屋モーツァルト協会の大切な使命であると認識する次第です。