バイロイト

第6日(3月25日・月曜日) バイロイト 07:45本日は、ワーグナーの聖地バイロイト日帰りツアーです バイロイト祝祭劇場の日本人のガイド付見学が関係者の尽力で予約できましたが、午前10時30分という早い時間のため、その時間に遅れないよう、本日は午前7時半集合、同45分出発となりました 3時間近いバス移動の末、無事約束の時間にバイロイト祝祭劇場に到着
修復中の祝祭劇場の外観  
祝祭劇場の外観は生誕200年の夏のシーズンに備えて修復中のため、全体の写真を撮影することはできませんでした 
ガイドさんの案内で、劇場内部へ入りますが、内部は撮影禁止!まずは、ロビーをざっと廻ります 公演のポスターには、昨シーズンの最終公演『パルジファル』が、残ったままだったのは、ご愛嬌 ニーベルンクの指輪 を解説したレリーフやクロークなど、未だ接したことのないバイロイト音楽祭の本公演を想像して見学しました 会場内では、悪名高い 木製の座席 にも座ることもできました
しかし、何といっても、感激したのは、聴衆からは見ることができない、オーケストラピットへ入ることが出来たことです   客席から眺める舞台手前のオケピットは全然見えない  写真(1)   舞台側の縁から  オケピットと客席を一体に撮影  写真(2) 噂には聞いておりましたが、指揮者が一番高いところに座って、オケメンバー席は奥になるほど低くなるのです そして、指揮台の頭上には、指揮者が聴衆に挨拶するための、天井蓋があったり、舞台と地下のオケピットの隙間(ここから素晴らしいサウンドが拡がるのです)から素敵な装飾の客席を覗き見ることもできました
丁度、その場所でガイドさんに呼び出しが入ったので、我々は、そのオケピットでかなり長い時間居坐ることができ、代わる代わる指揮台に立ったりすることもできました
見学終了後は、外観を眺めました。丁度正面花壇に花が植えられているところでしたので、一同その花壇越しの記念写真も撮ることもできました
バスに戻って、バイロイト市街の中心地で、下車して中心部を歩きまわりましたが、祝祭劇場よりも華麗といわれる、辺境伯オペラハウスの方は、既にワーグナー生誕200年記念の修復に入っており、中に入ることができず、こちらは残念なことになりました    街中で、各自昼食を取ってから、午後は、入念な手作りピアノのメーカーであるスタイングレーバー社を見学いたしました   案内はボランティアの日本人の方でしたが、この会社が大好きで、日本人が訪れる時には案内と通訳を引き受けているということでした
まず入口で、有名なピアニストが演奏している写真が所狭しと飾られています。なるほど、知る人ぞ知るといったメーカーなのですね (日本には、まだ数台しか入っていないようです)
製造工程を、丁寧に案内していただくのですが、その工程ごとに担当マイスターが説明をしてくれます。その説明には、仕事に対する誇りを感じさせてくれ、とても気持ち良いものでした    工程の見学が終わると、素敵なサロンに案内され、ここは演奏家に開放されているとのことです。メンバーのピアノの弾ける方が、早速試弾してくれました
次に案内されたショールームでも、若いピアニストが弾いていたりして、とても余裕のある音楽的雰囲気でした
更に、パーティールームに案内され、熱々のソーセージサンドや飲物などを振舞って頂きました お土産に、当日出張で不在の社長のメッセージなども入ったファイル、ピアノのカタログや、スタイングレーバーのピアノを演奏したCD3枚などなど、素敵な布袋に入れて頂きました
見学後は、バスに戻り、アナベルク・ブッフホルツに戻ります 少し早い夕食を取った後は、20:00開演のエルツゲビルギッシェ交響楽団の定期コンサートです 会場 エドゥアルト・フォン・ヴィンタースタイン・テアターには、徒歩で向かいます 指揮は、我が同胞 髙橋直史さん 、ピアノソロは 小林五月さんです
プログラムは  
シューマン : :ピアノ協奏曲 イ短調 op.54     
ブルックナー: 交響曲 第2番 ハ短調
会場は、オペラも上演する小規模な木製のホールで、オーケストラは舞台後方へ、縦に伸びた配置です
まずは、低音がずしりと体に響いてくるのがとても印象的です ピアノの音は、先日のソロコンサート同様余り芳しくありません しかし、進むほどに音がこなれてきて、第3楽章などオケとピアノが丁々発止と渡り合いました。また、会場の広さもあって、オケとピアノの音量バランスがとても良く、まさにピアノ協奏曲の醍醐味を聴いたという満足感で感激いたしました 後半のブルックナーは、彼の交響曲でも有名ではなく、私は聴いたことが無いのですが、牧歌的なホルンの音色にまず魅せられました 50名ほどの編成ですが、会場も300名弱の収容ですので、十分な音量で音楽が迫ってきます これが、本当の地域に根ざしたコンサートなのではないのかと、貴重な経験に感激でした 22:00 終演後は、会場のレストランで、簡単なパーティーまでして頂き、普段のコンサートとは違う、とても暖かなものを感じました

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